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出来た飾りは、壁に止めつけたり額に入れてもいいのですが、小さなガラスの花器に挿してみました。和室の部屋飾りにも、玄関の棚にも愛らしく目を楽しませてくれることでしょう。 |
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梅雨とまぶしい夏の合間を彩るゆかしい季節の行事、様々な願いを五色の短冊に託して笹の葉に結ぶ“七夕”。天の川を挟んだ牽牛星と織女星が7月7日の夜空で年に一度の逢瀬をかなえるという中国の故事にちなんだ、なんともロマンティクな祭りごとです。中国伝来の風習と日本古来の「棚機女」の信仰から生まれたものとされ、奈良時代に宮中で行われ、江戸時代には民間にも広まったといわれます。五節句のひとつ、銀河祭り、星祭とも呼ばれます。
今回は、少し大人っぽく、小さなちりめん細工の七夕飾りをご紹介しましょう。どなたでも紙で作った思い出はあると思いますが、紙を色鮮やかなちりめんの布や古布と糸に変えると心和ませるやさしさが伝わってきます。布を手にする時間もゆかしい癒しになるようです。季節を彩る行事とそのしつらえは、現代のインテリアにぜひ残して生きたいものです。
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