秋といえば月。9月28日の十五夜の月を観た後は、ぜひ十三夜も楽しんでください。今年の十三夜は10月26日の火曜日。深まった秋、月にススキをそえれば、しみじみとした風情です。
散歩やドライブの途中でススキを見かけるようになりました。刈ったらできるだけ早くお酢につけて。そのままにしておくと、あっという間にボサボサになります。しばらくしたら、水にさしても大丈夫。桔梗(キキョウ)や竜胆(リンドウ)女郎花(オミナエシ)などの和の花と組んで、お月見にピッタリ。
和の花は和風に、洋の花は洋風にまとめる、と決めなくても大丈夫。自然の花は何を組みわせても、きれいにまとまります。カスミソウやカーネーションとの相性もよいもの。ワックスフラワーなど乾いたものとも、不思議にマッチ。
花を買ったら、まずは茎の長さを生かして、リビングに飾って楽しんで。床に直接置いて上から見下ろすのも新鮮です。1ー2日おきに水をかえるたびに、少しずつ茎を切ると、花は長持ちします。しばらくして丈が短くなってきたら玄関へ。靴箱の上などにぴったりのサイズ。その後、しおれた花を取り除き、思い切って丈をつめたら洗面所やトイレに。短くすると意外な花の表情が見えて、最後まで楽しませてくれます。
(ライフスタイリスト:廣石貴子)