マンション管理の東洋グリーン建物株式会社
東洋グリーン建物株式会社
〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目17番41号 赤坂アネックス3F TEL:03-6862-7511
お問い合わせ
トップページへ戻る  

東洋グリーンのサービス   マンション管理の知識   マンションの住環境   生活カレンダー


  生活カレンダートップページへ戻る 直前の部分へ戻る

掃除と手入れ

漆器の手入れ


 

お正月のお祝い膳には、重箱、屠蘇器、雑煮椀など漆器の器が目立ちます。赤、朱、黒、そして蒔絵……と色合いも華やかで、晴れの雰囲気が食卓を引き立ててくれます。「漆器は取り扱いがたいへん」というイメージがあって、使うのを敬遠しがちですが、漆を英語で"japan"というくらいですから、日本のお正月にはぜひ使いこなしてほしいものです実際には器を堅牢にするために漆を塗るのですから、そんなに難しかったり傷つきやすいものではないのです。手にしたときのやさしさ、ほっとする温もり、口当たりの柔らかさなど、味わい深い器です。今月は、ふだん使いのものから特別の晴れの器まで、漆器のお手入れ法をお伝えします。

 


 

漆は、ウルシ科の落葉高木樹。その樹液を加工して器などの塗料とします。ウルシ科の植物は主に熱帯や亜熱帯に分布し、ヤマウルシやツタウルシなどその種類は600種にも及びます。秋に野山で真っ赤に草紅葉したのを目にしたことがあると思います。その中で背丈が2メートルにもなる漆の木は、春に若葉を茂らせ白い花をつけ、秋には堅い実をつけます。この実が会津ろうそくなどで知られる和蝋燭に使われる木蝋(もくろう)の材料になります。その樹皮に傷を付けて掻き取った樹液に油や着色剤などを混ぜて食器などに塗ったのが漆器です。1本の木からとれる樹液はごく少量で、たいへん貴重なものです。さらに塗り重ねる伝統の技も貴重なものです。

 


 

漆器は他の器などとぶつかると傷つくことがありますので、漆器は漆器だけで先に洗うことをおすすめします。漆の表面はツルツルしていて汚れが落ちやすい性質がありますので、まずは、柔らかい布やスポンジを使い、サッとぬるま湯で洗えばOKです。お湯の温度は、40度くらい。また油汚れには、食器用の中性洗剤や、重曹を溶かした水溶液で、布や柔らかなスポンジで軽くこすります。こびりついた御飯粒などは数分お湯につけておいて洗います。余り長く水の中に入れたままにしないように。洗ったら乾ききらないうちに布巾で拭きあげます。こうすると水滴の跡が残りません。ポイントはぶつけないようにすること。箸などもまとめてこするのはよくありません。

 


 

漆器は、直射日光と高温多湿、乾燥のし過ぎも苦手です。長時間日にさらしたり、湿気の高い所にしまったままにしておくと変色・変形・かびの原因になります。また長い時間水につけたままにするのも避けましょう。タワシやクレンザーも傷つけるので厳禁です。電子レンジや食器洗い機も避けます。重詰めなど、料理を入れたまま長時間おくのもおすすめできません。残ったら保存容器に入れ直して次の日に新たに詰めるようにします。面倒なようですが、実は手早く手入れすれば、手入れ自体は簡単なのです。

 


 

日常使うお椀などは、食器戸棚に普通にしまいます。器同士を重ねるのは構いませんが和紙などを挟めばより丁寧です。陶器と重ねるのは避けましょう。ガラス戸の食器棚の場合は直射日光が当たらないような場所に置くのが長持ちのコツです。
屠蘇器などのように年に1回しか使わない漆器は、洗った後よく拭いて2〜3日乾燥した部屋に置いてから、柔らかい紙に包み、ウコンの布でさらに包んで箱に入れて、押し入れなどにしまいます。桐箱を使うとカビを防いでくれます。

 


 

新しい漆器には独特の匂いが残っていることがあります。1年ほど立つと自然に抜けるものですが、匂いが気になるようなら、風通しのいい所に数日おく、薄めた巣で軽く拭き2〜3回湯通しする、昔ながらの方法として米櫃の中に数日入れておく、などの方法があります。

 


 

長くしまっておいて包んでいた紙や布が湿気で湿るとカビの原因になります。たまに取り出して紙を変えるなどしたいものです。かびてしまったら、柔らかい布に食用油を含ませて丁寧に拭き取るといいでしょう。ひびやはがれ、きずは漆器屋さんで塗り直すなど補修してもらいます。

 

(生活情報ライター:関美枝子)
【お知らせ】 「わたしの掃除方法」をお寄せください。
kaitekimansion@toyogreen.net