昔、母や祖母たちは冬が近づくと子供たちの小さくなったセーターを解きほぐして新しいセーターに編みなおしたものでした。解いていって毛糸の玉にし、かせにしてから湯気に当てると、縮んでいた毛糸がきれいにまっすぐに戻ります。それに新しい毛糸を足したりして、編みなおしてくれたのです。まだ着られるものを捨てるなんて考えられないことでした。今、少しだけ昔の節約や倹約の気持ちが見直されてきたのはとてもうれしいことです。とはいっても編みなおしは大変。手間も技術も要ります。それに最近の既製品のセーターはほぐしたり、編みなおすのに向いていません。そこで、捨ててしまうのはもったいないセーターから、今年注目の暖かい小物を作ってみました。
まず着られなくなったセーターを用意します。胸元にしみができたり、穴が開いたり、毛玉ができていたり……そのままではもうお役ごめんのものでオーケーです。作るのは、スパッツと指なしの長手袋、おまけが毛糸の帽子です。
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