テレビがリモコンですぐにスイッチが入るのは、テレビ受像機本体の電源が入って、リモコンにすぐ対応できるように待機している状態だからです。この電源はテレビをつけていない時間もずーっとオン状態で、わずかではありますが電気を消費しています。これが待機電力です。冷蔵庫は、庫内の温度が上がったらすぐに冷やせるように、常に通電しています。コンセントにつなぎっぱなしのパソコンや携帯電話の充電器も待機電力を消費しています。洗濯機や電子レンジなども、スイッチを入れたらすぐ使えるように待機電力を消費している場合があります。トイレの温水タンクや暖房便座も、使っていない間も温度を保っているという点で一種の待機電力といえます。
待機電力は電力消費の10%というのが通説になっているようですが、家庭の待機電力を簡便に測定する方法がないので、はっきりしたことはわかりません。
もちろん電話のように待機電力がかかっても、コンセントをつなぎっぱなしにしておかなくてはならないものもありますが、レンジなどに付属している時刻表示のように、さして必要ではないけれど待機電力を消費するものもあります。
最近は、待機電力ゼロの洗濯機や電子レンジを発売するメーカーがふえました。新製品を購入する際は、この点も要チェックです。
待機電力を減らすには、主電源を切ることです。スイッチをオフにしても待機電力を使うものは、コンセントを抜かなくてはなりません。
エアコンは、シーズンオフのときは、専用ブレーカーを切っておくといいでしょう。
トイレの暖房便座は、ふたを閉めておくだけで節約になるそうです。
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