複数のパソコンがある家庭が増えてきました。複数のパソコンを使う家庭では、家庭内LAN(Local
Area Network)を導入してネットワーク化すると便利といいますが、家庭内LANにすると何が便利になるのでしょう。
LANを導入すると、プリンタ1台で、ケーブルを差し替えたり、スイッチを切り替えたりせず、どのパソコンからでもローカルプリンタと同じように印刷できるようになります。
また、ほかのパソコンとファイルの共有をすることができます。たとえばパソコンAに取り込んである写真画像をパソコンBで見る、パソコンBに保存してある家計簿ファイルをパソコンAで更新する、などができるようになります。プリンタやファイルの共有だけでなく、切り替えなしでどのパソコンからでもインターネットへのアクセスができるようになります。
家庭内LANには、ケーブルを使う有線LANとケーブルを使わない無線LANがあります。有線LANは、同じ室内なら問題ありませんが、別々の部屋のパソコンやプリンタをつなぐ場合、長いケーブルが必要になり、それをどう配線するかが悩ましいところです。
無線LANは情報を電波でやりとりします。ケーブルが不要なのでわずらわしくないし、家中どこにノートパソコンを移動してもプリンターもインターネットもできるという利点がありますが、伝送速度があまり速くない、セキュリティ面に問題あるなどといったデメリットも指摘されています。最近では、ノートパソコンの多くに無線LANの機能が内蔵され、無線LANが利用しやすくなってきました。とはいえ、無線LANの規格は数種類あり、また家庭のブロードバンド環境などによっても使用できる製品が異なる、など導入前に確認しなければならないこともあります。
どんなふうに使いたいかをまず考え、それを実現するためには、どの方法、どの規格が適するか、どれなら利用できるかを検討して、最適のものを選択しましょう。 |