安全安心の駐輪場管理―自転車の廃棄と台帳の作成
前回に続き、駐輪場の管理について考えてみましょう。
自転車置き場の実態が把握できたら、廃棄が決まった自転車は処分し、現在利用中の自転車の台帳を作成します。統一ラベルを自転車に貼り付ければより明確です。
この段階で費用が発生します。駐輪場の整理について総会に諮る段階で、これらの予算を見込んでおくとスムーズです。
使わなくなった自転車は、本来なら各自が責任をもって廃棄すべきことですが、持ち主不明の自転車は管理組合が処分しなければ解決に進むことはできません。全体の数量が多いようなら持ち主がいる分も含めて管理組合が一括処分するほうが迅速に終わり、個人の処分費用も割安になります。引き取り業者は、いくつか見積もりを取ったうえで選定します。
次に明確になった駐輪場を利用している自転車の所有者を明記した台帳を作成します。
自転車1台に1つの番号を付け、所有者の氏名を記入します。自転車の種類(電動、子ども用、子どもシート付き等)を記しておくと、自転車置き場の増設検討の際に役立ちます。
マンション専用のラベルを用意して、そこに台帳番号を記入して各自の自転車に貼付してもらうようにすれば更に管理しやすいでしょう。
台帳を分析すれば、5年後、10年後、15年後の自転車置場の利用見込みの予測を立てることにも役立つでしょう。
ここまでを第1回報告書としてまとめ、問題点と解決案の候補を示します。同時に、駐輪場の利用台数を増やしたい居住者がどれくらいいるのか、その台数はどれくらいかについてアンケートを実施します。
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